推理 完結・全13話

セイレーンII

門松一里 2023/01/30 公開 2023/01/30 15:37 更新

あらすじ

セイレーンII
――探偵は〈セイレーン〉という恐怖の呼び声に導かれる――

 真夏のある夜、千年つづく芦屋の御曹司が略取された。犯人から何の連絡もなく、七十二時間後ロイズも手をひいた案件に、事情を知らない関係者はただただ時間を過ごすしかなかった。

 身分のちがう恋人の小山田由子にそんなことは知らされるわけもない。レイ・クックマンの紹介で、フランス国籍のマイケル(マイク)・コンチネンタルに、弘行ともう一度会いたいと依頼した。平橋家を支援するベルギーのサックス財団の関連もあり、英語とフランス語の話せる探偵が必要だったからだ。

 簡単すぎる案件にマイクは一度は断るが、真摯な由子にほだされて引き受けてしまう。

 御曹司とサックス財団の孫娘との婚約話もある中、マイクは平橋家を盗聴するが、あっさりとランドマーク兵庫警備会社につかまってしまった。

 マイクの責任者である長藻秋詠の計らいで、釈放されたが納得できるはずもない。とりあえず甘いものを食べて落ち着いたマイクに、秋詠から自殺を止めた少女の謎の画像が送られてきた。

 知人のレイ・クックマンの紹介だからと簡単に考えていた秋詠だが、マイクが拘束され、逃げるようにして入ったビルで、少女を助けて両手と肋骨を折ってしまう。どうにか恋人の赤木南々子のマンションに帰るが、南々子は全裸で殺されていた。

 現場にいた、真犯人を知っているベルギー軍のフランボワーズ少佐に死んでくれと脅され、秋詠は女装をして〈セイレーン〉という恐怖の呼び声から、犯人を追うはめになってしまう。
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