ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 13
- 感想
- 4
- レビュー
- 1
- 評価者数
- 5
- 平均評価
- 9.60
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
鷺沼鳩屋 2026/08/28 公開 2026/09/01 09:04 更新
シャワル・ミレイス、七十四歳。
彼は、壊れゆく魔術が“最後の一線”を越えることだけを、ほんのわずかに抑えることのできる老魔術師だった。
崩壊する設備を直すことはできない。
傷ついた人を治すこともできない。
死んだ者を生き返らせることもできない。
彼にできるのは、ただ少しだけ終わりを待たせること。
その数十秒のあいだに、誰かが人を救い、誰かが傷を治し、誰かが壊れたものを直していく。
そんなシャワルには、生涯ただ一つだけ、最後まで受け取らないと決めているものがあった。
幼い頃から何度も読み返してきた十二巻の物語。
『風見鶏の街道』。
擦り切れるほど読んだ第一巻から第十一巻。
そして、一度も開かず金庫へしまったままの最終巻。
作者が物語を終えたことは知っている。
結末を否定しているわけでもない。
それでも。
「一つくらい、最後を知らないまま持っていくものがあっていいだろ」
これは、数え切れない“最後”を少しだけ待たせ、人々へ明日を渡し続けた一人の魔術師が、自分自身の最後へ辿り着くまでの物語。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…