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小川ハリ 2026/07/08 公開 2026/10/29 07:10 更新
ぼくたち南一班は、一緒にご飯を食べて、訓練して、時々外の任務に出て、ちょっと泣いて、また同じ部屋へ帰ってくる。
ここは、管理された施設(ホーム)。
この世界の子どもたちには性別がない。
大人になると性別が分化し、持っていた魔法の力は失われていく。
大人になる条件は、三つ。
大人に守られずに、過酷な環境で生きること。
大人の知識に気づき、身につけてしまうこと。
そして、誰かに恋をすること。
だから魔法使いたちは、優しい繭の中で眠っている。
いつか、役割を終える日まで。
施設(ホーム)の南一班で暮らすのは、深緋(コキア)、鶸(ヒワ)、青藍(セイラン)の三人。
以前の班で仲間を失い、「もう誰も好きにならない」と心に決めていた深緋。
けれど、よく喋りよく眠る鶸と、静かに本を読む青藍と過ごすうちに、同じ部屋へ帰る日々が当たり前になっていく。
湯気の立つスープ、ぬるいお茶、検診の結果、そして少しずつ下がり始める適性の数値。
同じ三人でいられる時間が永遠ではないと知りながら、彼らは今日も同じ部屋へと帰ってくる。
これは、三人部屋で出会い、別れ、新しい仲間を迎えながら、それでも暮らしを続けていく子どもたちの物語。
※静謐な空気感、緻密な世界観、過酷な世界のなかで紡がれる子どもたちの日常を描いた重厚なハイファンタジー群像劇です。
※チート・無双・テンプレ展開はありません。
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