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アトラス 2026/03/20 公開 2026/10/05 12:00 更新
ブラック企業に殺された男が、戦国時代で目指すもの。
それは――。
民が一番幸せに暮らせる、戦国最強国家。
矢部維胤(やべ これたね)、四十五歳。部下の仕事まで抱え込み、過労死した戦国オタクの会社員は、肥後の名族・阿蘇家の若君、阿蘇惟種(あそ これたね)として目を覚ました。
頭の中には会社員の「俺」と若君の「私」、二人分の記憶がある。歴史も未来の技術も知っているが、知識だけで何でも作れるわけではない。
ならば、できる者を集めればいい。
真っ先に頼ったのは、憧れの名臣・甲斐宗運。
「わしはな。未来の景色を見た」
農業改革で飢えを減らし、楽市楽座や減税で商いを育てる。医療、教育、造船、火薬、大砲――未来の知識を形にし、民には豊かな暮らしを、敵には手出しできないほどの国力を。
ところが、この若君は次から次へと思いつく。
「あれも作ろう」
「これもできるぞ」
「宗運、次はこれじゃ!」
有能な家臣たちは無茶な発案さえ実現し、阿蘇家は豊かに強くなっていく。
ただし、一つだけ問題があった。
家臣たちの仕事が、まったく減らない。
若君が思いつくたびに仕事が増え、いつしか国は二十四時間稼働に。
福利厚生は戦国最高峰。待遇も飯も申し分ない。
――労働時間以外は。
「若君は某に死ねと仰せか?」
大友、相良、島津、そして織田信長まで巻き込み、火の山から戦国を塗り替える国家改造物語。
民には幸福を。
敵には絶望を。
家臣には仕事を。
明日に羽ばたけ、我らが阿蘇家!
◇
※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」で掲載中。序盤から順次改稿中のため、サイトによって一部表現が異なる場合があります。
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