パニック 完結・全11話

廃墟シェルター~13人の出口なしゲーム ――崩壊都市の地下で「地上に戻れるのは1人だけ」と告げられた生存者たちは。

アコンプリスの人 2025/11/14 公開 2025/11/17 07:53 更新

あらすじ

崩壊都市の地下シェルターで目覚めた朝倉凛。そこには、元消防士、看護師、設備管理技師、母子、老人、そして十四歳の少女・雨宮コハルを含む十三人が閉じ込められていた。壁のモニターは冷たく告げる。地上の放射線量は致死域。シェルターの維持可能人数は一名。七十二時間以内に、生存者を一名まで減らせ――。
足りない水、投票端末、死者が出るたびに配られる報酬、命に点数をつける生存適性指数。善意さえ疑いに変えられる極限状態で、凛たちは知る。これは避難ではない。人間を選別するための実験だった。誰かを殺すために選ぶのか、誰かを生かすために選ぶのか。出口なしの地下で、十三人は管理者の問いに抗い続ける。

登場人物紹介

朝倉凛
十七歳の高校生。地下シェルターで目覚めた主人公。過去に弟を救えなかった記憶を抱えながら、誰かを切り捨てる選択に抗っていく。

雨宮コハル
十四歳の少女。最年少の参加者。眠そうで無防備に見えるが、監視カメラの死角や施設の違和感にいち早く気づく観察眼を持つ。

三浦直哉
元消防士。閉鎖空間の中で全員を守ろうとする頼れる大人。だが過去の救助現場で、救えなかった命への後悔を抱えている。

白石由佳
看護師。負傷者を見捨てられない善良な女性。限られた医療資源の中で、誰を助けるかを選ばされてきた過去がある。

神崎宗一郎
設備管理技師。地下施設の構造に詳しい冷静な男。過去の実験に娘が巻き込まれていたことを知り、施設の真相を追っている。

大迫剛
生存本能が強く、利己的な発言で周囲を刺激する男。だが極限の中で、自分の中に残る最低限の人間性と向き合っていく。

松永沙織
息子の陸を守ろうとする母親。子どもが「低適性者」として扱われる中で、母として必死に抗う。

松永陸
九歳の少年。生存適性指数では低く評価されるが、老人の手を取り、地下の中で小さな勇気を見せる。

桐生清一
元国語教師の老人。穏やかな言葉で人々を支える。命を数字で測る管理者の思想に、静かに抵抗する。

榎本悠斗
若い大学生。弱者として切り捨てられそうになる存在。

戸田正樹
発電設備の保守員。施設の構造に違和感を抱く。

遠野麻衣
市役所の臨時職員。気弱だが、他者を傷つける情報を隠そうとする善意を持つ。恐怖の中でも人間性を失わない。

瀬名リカ
率直で感情的な若い女性。残酷な現実を口にしてしまう。

ポイント

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