ヒューマンドラマ 短編

弟は270点で「家の誇り」、私は782点で「一族の恥」でした

熾星 2026/08/11 公開 2026/08/11 14:55 更新

あらすじ

 平成最後の冬。大学入試センター試験が終わり、学校で一斉に自己採点が行われた。
 弟の翔太は270点だった。もっとも、その点数が進学に影響するわけではない。翔太は数か月前、すでにAO入試で雪森県内の私立大学への進学を決めていたからだ。
 それでも結果が出るなり、翔太は真っ先に親族のLINEグループへ点数を投稿した。叔母は「翔太は将来有望だ」と褒め、叔父は「これで木原家からも大学生が出るな」と喜び、祖母まで拍手のスタンプを何個も連続で送っていた。
 私はしばらくそのやり取りを眺めたあと、自分の点数も送った。
 782点。
 それまで賑やかだったグループが、十数分間ぴたりと静まり返った。
 最初に口を開いた叔母は、「女の子がそんなに勉強して何になるの」と言った。叔父は「翔太の点がよくないと分かっているのに、わざわざ高得点を見せるなんて姉として思いやりがない」と続けた。
 祖母はもっと露骨だった。
「どうせ嫁に行くんだから、そんなにいい点を取ってどうするの。翔太に恥をかかせたいのかい?」
 スマホの画面を見つめながら、私は思わず笑った。
 木原家では、270点なら家の誇り。
 782点を取った私は、身の程をわきまえない娘らしい。

ポイント

総合ポイント 408
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 39697.1% ブクマ×2 122.9%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 6-1(7日間)
8 7 6 5 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 396+20(7日間)
390 380 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 6 ±0 396 ±0
10/31 6 ±0 396 +10
10/30 6 ±0 386 ±0
10/29 6 ±0 386 +10
10/28 6 -1 376 ±0
10/27 7 ±0 376 ±0
10/26 7 ±0 376 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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