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斑世 2022/01/23 公開 2022/08/17 13:00 更新
もしも『竜の勇者にして、悪竜王の転生者である魔王』を、『竜の勇者』の部分だけ見て召喚したとしたら、その異世界はどうなってしまうのか?
11世紀初頭。日本で源氏物語が生まれた頃、ペルシャ叙事詩『王書(シャー・ナーメ)』は成立した。
『王書』はサーサーン朝ペルシャ王家に連なる歴代の王について書かれた、まさに「王を語る書」である。
日本で言うと『古事記』と性質が似ている。
そんな『王書』には、異色の魔王が登場する。
伝説では、彼は邪悪なイラン王を倒すためにアラブから訪れたという。
当初は勇者として歓迎され、暴君を倒したあとはイラン王として君臨し、千年もの長きに渡って統治した。
最後は新しい勇者の手によって倒され、封印された。
王の生涯について書かれた『王書』にあって、この魔王の最期は語られない。永遠につながれたまま、生かされている。
今この時代でも、彼はまだ生きているのだ。
もし彼が、異世界を救うために勇者として召喚されたとしたら。
これは、そんな竜の勇者にして魔王である転移者に異世界が振り回されるお話である。
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