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たくわん。 2026/08/16 公開 2026/10/17 00:00 更新
アルヴェリア王国には、奇妙な歴史がある。
数百年にわたり、王国を揺るがす事件が起きるたび、その中心には一人の令嬢がいた。
人々は彼女たちを――「悪役令嬢」と呼んだ。
王族への反逆者。
殺人犯。
禁忌魔法の使い手。
国家を滅ぼそうとした女。
時代が変わっても、悪役令嬢は必ず同じ家系から生まれ、そして必ず処刑される。
なぜ、同じ家系なのか。
なぜ、時代が変わっても一人だけなのか。
そして――なぜ、彼女たちは必ず「悪役令嬢」になってしまうのか。
その答えを、誰も知らない。
やがて、その家系に生まれた一人の少女、エルディア・ヴァレンティア。
幼い頃から「いずれ悪役令嬢になる」と噂されてきた彼女は、そんな運命を笑い飛ばしていた。
しかしある日、王国大記録院で発見された一枚の記録が、彼女の日常を変える。
そこに記されていたのは――
まだ起きていない事件だった。
誰が書いたのか。
なぜ未来の出来事が記録されているのか。
そして、その記録に記された人物の中には、エルディア自身の名前があった。
事件、怪異、殺人、密室、偽りの証言、改竄された記録、そして魔法。
エルディアは仲間たちとともに、不可解な事件の真相を追っていく。
けれど、事件を一つ解決するたびに、彼女は気づいていく。
目の前の謎よりも、もっと恐ろしい謎があることに。
――「悪役令嬢」という存在そのものが、何者なのか。
これは、悪役令嬢になる少女が運命に抗う物語ではない。
彼女自身が謎を解き、
一つ一つの事件の先にある「真実」へ辿り着いていく物語。
最後に待っているのは、ただ一つの問い。
悪役令嬢は、なぜ必ず処刑されるのか。
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