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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
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秋月 もみじ 2026/05/09 公開 2026/05/09 13:27 更新
十年間、誰にもここにいてほしいと言われなかった。
王都の筆頭聖女フラウは、第一王子にクビを告げられた。お前の代わりなどいくらでもいる、と。泣かなかった。
もう十分だと思ったから。
後任の聖女が連れてこられた。フラウは最後に神鏡テストを進言した。握りつぶされた。
引き継ぎ書三百頁を残して、王都を去る。
翌朝、結界が消えた。神獣が餌を拒否した。祝祭の段取りを知る者が誰もいなくなった。
代わりはいるはずだった。なのに国は、静かに壊れ始める。
辺境の古神殿にいたのは、無愛想な神官長と見た目八歳の子ども神。神官長は好みの茶葉を備品だと言い張る。毎朝届く花を、たまたまだと言い張る。
子ども神はおやつをねだり、厨房を爆発させる。夜になると膝の上で眠りながら、ここにいてよと言った。
十年で初めて聞いた言葉だった。
フラウのいない王都が崩れていく。フラウのいる辺境が満ちていく。
備品でもたまたまでもないものに、フラウはまだ気づかない。
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