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今野 2021/03/02 公開 2021/03/02 21:39 更新
平成五十年、地球は突然現れた『怪龍』と呼ばれる怪物に脅かされていた。人間を食料とする怪龍は人間の敵。それを駆除する為に人体強化を受けたのが『ヒーロー』である。
そんな中、元ヒーローの晴海翔吾はこれ以上も無くやさぐれていた。
『物語の中の立派なヒーローは、どこにもいない』
そう絶望した晴海はある日怪龍に襲われた民間人に出会う。
ヒーローは辞めた。助ける義務はない。
それでも、身体は動き出していた。
晴海は囮になり怪龍を人気のない場所に誘い込むが、武器もない状況で何もできるわけがない。
人生こんなものだ。どうせ一度挫折したのだ。改めてヒーローとして死ねるならそれでいい。殉死、かっこいいじゃないか。あんな狭い部屋で熱中症になって死んだり、餓死するよりはよっぽど。
そう、覚悟を決めた時だった。
「安心してください! ヒーローが! 来ましたっ!」
そうして現れた少年は、例え他人にどう言われたとしても。
確かに晴海にとってヒーローだった。
賞落ちお焚き上げ作品です。
楽しんでいただけたら幸いです。
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