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忍者の佐藤 2026/06/20 公開 2026/06/20 19:50 更新
リアーヌはエリック伯爵令息から婚約破棄を言い渡される。
彼は婚約中にも関わらず、カサンドルという侯爵令嬢と懇意になっており、「彼女の方が伯爵家には相応しい」という一方的な理由でリアーヌを見限った。
確かにカサンドルは皇帝の血を引く娘で、見目麗しく、成績も優秀で魔法のスペシャリストでもある。リアーヌが勝てるところなど、一つも見当たらなかった。
そしてリアーヌは、代わりにアメルハウザー子爵領のハルトヴィンの元へ嫁がされることとなる。
ハルトヴィン子爵は「魔界の海賊」と呼ばれ、商船でも容赦なく襲う蛮族としての一面も持つという、まさに海賊だった。
リアーヌはハルトヴィンの元に、まるで服でも下げ渡すかのように、嫁がされることとなったのだ。
こうなっては覚悟を決めるしかない。最早幸せになれるなどと彼女は思わなかった。
しかし行ってみると、ハルトヴィンは見た目も性格も、噂とはかけ離れていた。
リアーヌは辺境の地で財宝のように大切に扱われ、充実した日を送ることになる。
そんな彼女のもとに、婚約破棄したはずの伯爵家から使者がやって来る。
「戻ってきてほしい」と彼は言う。
なんと、伯爵家は存亡の危機に立たされていたのだった。
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