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東曌 2026/10/27 公開 2026/10/30 22:36 更新
一五八二年、長崎を出発した四人の使節、伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルチノ、中浦ジュリアン。彼らは、九州のキリシタン大名たちの意向を受け、イエズス会のヴァリニャーノが企画した使節派遣によって、遠いヨーロッパを目指す。
ローマ教皇との謁見、壮麗な教会、見たこともない文化や技術。彼らは、未知の世界に触れながら、日本とは異なる社会の姿を知っていく。
しかし、海の向こうで彼らが出会う世界は、驚きと発見だけではなかった。
そこには、人間が売買される現実があった。そして、その犠牲者には、日本から来た人々もいた。
外交使節として歓迎される自分たちと、自由を奪われ、商品として扱われる同じ日本人。その落差を、彼らはどう受け止めたのだろうか。
一五九〇年、長い旅を終えて日本へ帰還した四人を待っていたのは、出発した頃とは大きく変わった故郷だった。
これは、天正遣欧使節の旅を通して、一六世紀の世界と日本人奴隷の歴史を見つめ直す物語である。
史料に残された言葉の向こうに、記録されなかった人々の姿と、遠い異国で若者たちが抱いた思いを探っていく。
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