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有触多聞 2023/10/02 公開 2023/10/02 00:53 更新
「あんたはなア、貴族の血を継いでるさかいに……」
そう語った婆やは既に亡くなり、男は退屈の日々を過ごしていた。そんな折、彼は夜の街の中に見慣れないバーを見かける。光に導かれるままに中へと入ると、そこには女が佇んでいた。
「あなたには、話しておかなくちゃ……」
彼はいつしか眠りに落ち、目が覚めるとそこは奈良時代の日本であった。女は、自身の正体が幾千年と生きる狐であることを明かすと、父について徐に語り始める。父とは、日本三代悪人にも数えられる、弓削道鏡であった。なぜ彼は、悪人として語り継がれたのか。天皇とのきずな、鍵を握る和気清麻呂。「宇佐八幡宮神託事件」の真相とはなんだったのか…。
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