異世界恋愛 短編

『君の薬はもう要らない』と言って妻を遠ざけた夫は、彼女が千八百回の朝、自分を生かしていたことを知らなかった

歩人 2026/06/04 公開 2026/06/04 19:00 更新

あらすじ

伯爵家に嫁いで五年。セレーネは、心の臓を病む夫オーウェンのために、毎朝まだ暗いうちに起きて薬を煎じ続けた。匙の角度、湯の温度、煎じる拍数——夫の発作を遠ざけたのは、誰にも気づかれない、その地味な手仕事だった。けれど回復した夫は、若く快活な従妹に心を寄せ、「君の薬はもう要らない」と言って妻を遠ざける。セレーネは言い返さず、ただ静かに離縁を受け入れて去った。残された薬棚の引き出しには、千八百回ぶんの調薬記録が、几帳面な筆跡で綴られていた。彼女が消えた朝、屋敷の誰もその薬を煎じられないことに、オーウェンはようやく気づく。失われた手の重さに輪郭が見えるのは、いつも後になってから。

ポイント

総合ポイント 846
日間ポイント 0
日間ランクイン 1
最高順位 227
評価ポイント 80094.6% ブクマ×2 465.4%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 23+1(7日間)
24 23 22 21 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 800-10(7日間)
801 800 799 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 23 +1 800 ±0
10/30 22 ±0 800 ±0
10/29 22 ±0 800 ±0
10/28 22 ±0 800 ±0
10/27 22 ±0 800 ±0
10/26 22 ±0 800 ±0
10/25 22 ±0 800 -10

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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