異世界恋愛 短編

薬草番を追放されました。秋の熱冷ましは、ご自分の匙で

真神 慧 2026/08/14 公開 2026/08/14 17:10 更新

あらすじ

「次の月から、薬草番は書生に替えます」——館の主治医がそう告げたとき、わたしは指先で香草を折っていました。ぱきり、と細い音がしました。

薬は処方では決まりません。乾き加減で効きが変わります。日照りの年の草は油が強いので乾かしを三月延ばす。川縁の株は水を含むので刻んでから干す。朝露のうちに摘んだ草は色が残るので熱冷ましへ回す。柱に貼れるのは日数と目方だけで、その日の読みは全部この頭の中にございます。

札は要らないと言われました。ええ。草は、摘めば手に入ります。

匙はお返しします。棚も鍵も置いてまいります。怒鳴り込みもいたしません。ただ、野の三軒へ次の摘み時だけを書き置いて、館を出ます。

半年、何も起きませんでした。二年乾かした草がある間は、熱は下がります。けれど秋、その束が尽きた朝から、同じ処方の同じ目方で、子どもの熱が朝まで下がらなくなりました。誰も怒鳴りません。次の月から、往診の呼びが来ないだけです。

自分の名を掛けた乾かし棚の前へ立った主治医へ、あの一句をそのままお返しするお話。

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
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2 1 0 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 8+0(7日間)
9 8 7 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 1 ±0 8 ±0
10/31 1 ±0 8 ±0
10/30 1 ±0 8 ±0
10/29 1 ±0 8 ±0
10/28 1 ±0 8 ±0
10/27 1 ±0 8 ±0
10/26 1 ±0 8 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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