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芳里 匡喬 2026/07/02 公開 2026/10/26 00:07 更新
この作品は、対照的な男女の青春ミステリー。しばしばネコが絡む。
医大生・福光大樹は、見たものを写真のように記憶し、卓越した観察力を持つ青年。人が見落とす小さな違和感さえ、彼の目には鮮明に映る。
そんな大樹の前に現れたのが、同期生の高見沢由衣。美しく聡明、機転も利く。
大樹は、由衣の美貌、一点の曇りもない立ち居振る舞いに魅かれる。
由衣は、大樹を少女漫画から飛び出たような理想の美青年と勘違いする。
二人の第一印象は、見事に的外れだった。
大樹は、空気を読むのが苦手で、見たこと、思ったこと、そのまま口にしては周囲を困惑させる天然。
一方、由衣は、気に入った相手をからかうのが大好き。怒りっぽく頑固、あざとくて口が立つ女子。
由衣が保護したネコ・寛太は、雌ネコを懸想しては脱走する、体重十キロ越えの大食い。
由衣は、大樹の奇妙な言動の奥にあるものを少しずつ理解していく。
そして大樹もまた、頻繁に茶化されるも、誰より自分を理解してくれる由衣に心を開いていく。
「見える」大樹と、「理解する」由衣。
二人が出会ったときから、なぜか周囲では不可解な事件が起こり始める。
二人と、ときに一匹の加わり、隠されていた真実を暴き出す。
そして、事件を追ううちに浮かび上がる、大樹と寛太の過去。
寛太の悲惨な経験。大樹が忘れてしまった、両親殺害事件の真相とは――。
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