歴史 連載中・全339話

ぼろぼろの負け戦をなんとかしてまあまあの負け戦にする方法――研究塔に残れなかった学者のなりそこないのサバイバル

方丈 2026/03/14 公開 2026/11/01 00:10 更新

あらすじ

「わるいが、君を塔に残すのは難しい…」
君程度の才能、いくらでも代わりはいるんだよ…という心の声が聞こえた。

中央の研究塔に落ち、地方の塔でも芽が出なかった。
かつての好景気なら、学歴だけで食いっぱぐれなかった。けれど今は、敗戦の傷跡が残る「椅子」のない時代。
結局、僕が実家のコネで滑り込んだのは、大国の王弟が雇う外国人傭兵団の――「兵站実務」という名の、現場のゴミためみたいな職場だった。

主人公、レオン・カルディアス。
取り柄は、帳簿の整理、冷徹な観察、正確な計算。そして、松明にすら届かないほど微弱な魔法。
剣も振れず、臆病な彼は、どう見ても戦場には不似合いだった。

けれど、軍が飢えずに進めるかは、英雄の武功ではなく、彼の手元の帳面にかかっていた。
水の異常を感知し、食糧の腐敗を抑え、荷駄の崩れを予測し、特権階級の勝手な配給要求を数字で殴って黙らせる。
派手な奇跡は起こせない。けれど、学んだ知識は、泥を啜るような現場でこそ、確かに人の命を繋いでいく。

しかし、遠征は王弟の野心とともに、未曾有の破滅へと加速していく。
裏切り、補給難、内紛、そして冬の山越え。
「勝てるか」ではない。「明日、何人死なずに済むか」だけを考えなければならない地獄の撤退戦。

これは、学者のなりそこないが現実という名の戦場に放り込まれ、
ぼろぼろの負け戦を、なんとか「手痛い負け戦」程度にするために足掻く、生存と実務の記録。

――あの冬の時代、椅子を奪い合ったすべての人々に

ポイント

総合ポイント 1,440
日間ポイント 2
日間ランクイン 1
最高順位 269
評価ポイント 81056.3% ブクマ×2 63043.7%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
ブクマ 315+3(7日間)
316 314 312 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 810+10(7日間)
810 805 800 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 315 +1 810 ±0
10/30 314 ±0 810 ±0
10/29 314 +1 810 ±0
10/28 313 +1 810 +10
10/27 312 -1 800 ±0
10/26 313 +1 800 ±0
10/25 312 ±0 800 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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