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中身無男 2026/07/08 公開 2026/07/08 20:00 更新
白い結婚の末に夫から捨てられ、辺境の屋敷に残された私。
使われていなかった部屋を救護院として開放し、傷ついた騎士や行き場のない人々を受け入れていたある夜、二十人の流民が門を叩いた。
彼らを屋敷へ迎えた私に、町の食料を一手に握る御用商人ゴダールは告げる。
「よそ者を養えば、もとからこの町に住む者たちが飢えますよ」
彼は村の作物を安く買いたたき、町には品薄だと偽って高値で売りつけていた。
けれど、冬の物流を支えてきた実績もある。追い出すだけでは、町の暮らしそのものが止まってしまう。
ならば、彼を倒すのではなく、彼しか選べない状態を終わらせればいい。
流民たちの手仕事。村に残された作物。荒れ果てた古い街道。
私は白い結婚のために用意された宝飾品を売り、閉ざされた道を開くことにした。
しかし、初めて運んだ作物は傷み、市は失敗。さらに追い詰められたゴダールは、荷馬車を賊に襲わせる。
空き部屋を開いた女が、今度は村と町をつなぐ道を開く。
これは、誰か一人に握られていた辺境を、人々が自分で明日を選べる土地へ変える物語。
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