異世界恋愛 短編

「朝露を集めるだけの無能な精霊師は不要だ」と婚約破棄されましたが、この国の水源は三百十二年分わたくしの露で繋がっておりますので、どうぞそのままお続けくださいませ 〜元社畜の露集め令嬢、辞表一枚で王都を

uta 2026/09/30 公開 2026/09/30 10:30 更新

あらすじ

「朝露を集めるだけの無能な精霊師など、王妃には不要だ」

王立精霊祭の壇上、王太子殿下は数百の貴族が見守る中でそう宣言なさいました。隣に立つのは炎の大精霊と契約した新しい聖女様。「だって朝露なんて、放っておいても降りるものでしょう?」――広間に笑い声が満ちます。

けれど、セラフィーナ・ウィンドロウ侯爵令嬢は泥のついた作業手袋を外し、静かに膝を折りました。

「かしこまりました。では明日より、露は降りたままに致します」

彼女には前世の記憶がありました。水道局水質管理課勤続十四年、辞表を出せぬまま残業中に倒れて死んだ社畜・三村凪沙の記憶が。

この国の誰も知りません。大精霊の契約は百年で摩耗すること。それを繋ぎ止めているのは、毎朝結び直される無数の微精霊の露の網であること。そして――彼女が夜明け前に三百十二日、たった一日も欠かさず水脈を点検し続けてきたこと。

十年間、誰ひとり点検表を読みませんでした。

積み上げられた日誌は十四箱。複写は三部、別々の場所に保管済み。記録はすべて、こちらにございます。

どうぞそのままお続けくださいませ。わたくしは、もう辞めましたので。

退職した令嬢が王都を干上がらせる、静かで痛快な「引き継ぎ拒否」ざまぁ譚。そして、毎朝結び直される一日きりの契約が導く、あたたかな結末まで。

ポイント

総合ポイント 36
日間ポイント 0
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最高順位 [未取得]
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/25〜10/31(7日間)
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1 0 10/25 10/28 10/31
評価ポイント 36+0(7日間)
37 36 35 10/25 10/28 10/31

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/31 0 ±0 36 ±0
10/30 0 ±0 36 ±0
10/29 0 ±0 36 ±0
10/28 0 ±0 36 ±0
10/27 0 ±0 36 ±0
10/26 0 ±0 36 ±0
10/25 0 ±0 36 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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