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林田廣伸 2018/05/08 公開 2018/05/09 12:00 更新
ミイラのある家 (ノンフィクション)
林田廣伸
あらすじ
1964年4月、僕は中学一年生になった。僕らは団塊世代のちょっと後の世代だが、それでも生徒の人数は多く、クラスは10クラスもあって、いつもひしめきあっていた。
T君とは、1年9組で一緒になった。T君と僕は勉強もスポーツもダメで、クラスの劣等生だった。ある日、T君は「僕んちにこない?僕んちミイラがあるんだ」と僕を誘った。
僕は半信半疑だったが、行ってみる事にした。T君の家は中学校から歩いて10分位の所だった。T君の家と家を取り巻く環境は、非日常で不思議だった。果たして・・・・本当にミイラは在った。ミイラだけではない。アマゾンの干首や大きな振り子、そして骨で組まれた巨大な恐竜まであったのだ。
余りにも面白かったので、僕は次の日もT君の家に行ってしまった。そこにはビックリする事が待ち受けていた。怖くてドキドキしたけど、思春期の気持ちをくすぐる冒険でもあった。僕らはやっとの思いでその危機を脱出する。痩せていつも青い顔をしているT君が、満面の笑みを浮かべた。
それから53年後の今日、僕はその事を確かめようとT君の家が在った所に行ってみる。頭の中に残る記憶は本当の出来事だったのだろうか。それとも夢であったのだろうか。
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