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倉中最小 2026/05/17 公開 2026/06/15 06:00 更新
高校進学を機に、明石海峡を臨む瀬戸内の海辺の町へ戻ってきた姫川夏樹。
両親の海外赴任を機に、悩んだ末、日本に残ることを選ぶ。
去年の夏の記憶がまだ心の奥にくすぶっていて、今も晴れることはない。
残された夏樹は、心機一転、かつて世話になった釣具屋の近くの空き家で、一人暮らしを始めることを決意する。
サッカーは続けているものの、将来に明確な目標はなく、
どこか満たされない思いを抱えながら、気だるく過ごす日々。
そんなある日、商店街の和菓子屋で働く一人の少女と出会う。
どこか懐かしさを覚えるその少女――。
しかし夏樹は、まだその正体に気づいていない。
さらに――
気づけば当たり前のように隣にいる幼馴染。
そして、日常に似つかわしくない華やかさをまとった先輩との出会いが、夏樹の日常に少しずつ変化をもたらしていく。
あの手この手で距離を詰めてくる少女たち。
言葉にしなくても想いを汲み取る幼馴染。
無邪気な好意をまっすぐ向けてくる先輩。
それぞれの想いが交錯し、距離感が急速に変わっていく。
海、釣り、サッカー、そして放課後の和菓子屋。
重なり合う時間の中で、夏樹は当たり前だった日常の中にある、
“気づいていなかった想い”と向き合うことになる。
やがて――
それぞれの距離が揺らぎ始め、関係は少しずつ動き出していく。
これは、再会から始まる青春の物語。
それぞれが水平線の向こう側へと踏み出していく――。
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