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フィジ05 2026/10/27 公開 2026/11/01 22:20 更新
「私の彼氏になりなさい」
「断る」
「なら、あなたの秘密をバラすわ」
「……それ、頼み事をする人間の態度じゃないだろ」
「頼んでいないもの。要求しているのよ」
「堂々と言い切るな。せめて少しは反省しろ」
学校一の美少女・白石凛花。
成績優秀、容姿端麗、誰にでも優しい学級委員長。告白されることにも慣れきった、学校のマドンナだ。
そんな彼女が俺、神谷蓮に要求してきたのは、告白を避けるための偽装交際だった。
もちろん、俺は断った。
だが、彼女は俺の秘密を握っていた。
その日のうちに脅迫され、俺は偽装彼氏になることを受け入れる羽目になった。
そして翌日。
彼女に告白する先輩を前に、俺は堂々と宣言することになる。
「俺、こいつの彼氏なんで」
……どうして俺の青春は、こんな始まり方をするのだろう。
しかも、ひとつ問題があった。
学校では完璧な白石凛花は、恋愛が絡むと途端におかしくなるのだ。
不自然な恋人アピール。
妙にぎこちない距離感。
そして、本人だけは完璧にこなしているつもりらしい、数々の謎行動。
俺はただ、平穏な高校生活を送りたいだけだった。
漫画とアニメとライトノベルがあれば、青春なんて十分だと思っていた。
なのに、どうして現実の青春は、こんなにも面倒くさいのだろう。
これは、脅迫から始まった偽装交際が、くだらない会話と小さなすれ違いを重ねながら、少しずつ変わっていく物語。
――どうやら俺は、ラブコメの主人公になるらしい。
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