ローファンタジー 連載中・全221話

黒鴉年代記 ~戦火を超えて、受け継がれる意志~

@12 2026/10/09 公開 2026/10/30 12:00 更新

あらすじ

序章 黒鴉の名を継ぐ者

帝政歴323年。
帝国の名誉公爵家、クロウ家の本邸では、一つの重要な儀式が執り行われようとしていた。
広い家族会議室の中央に立つのは、二十三歳の青年、ヴァルター・A・クロウ。
その正面には、第十四代当主アルベルト・A・クロウが座していた。
室内には妻イレーネ、娘エミリア、家族会議の代表者たちが集まっている。
机上に置かれたのは、代々受け継がれてきた家憲と、一通の後継者指名文書だった。

「ヴァルター。お前に尋ねたいことがある」

アルベルトの声は静かだった。

「お前は、なぜ軍人になろうと思った?」

ヴァルターは父の目を見た。

「守るべき人々がいるからです。帝国に生まれた者として、その平穏を守りたいと思いました」

「では、クロウ家の当主となることは、お前にとって何を意味する?」

その問いに、ヴァルターはすぐには答えなかった。
幼い頃から学んできた家門の歴史。栄誉だけではなく、幾度もの争いと犠牲によって刻まれた記録。
そして、権威を自ら返上した先祖たちの決断。
やがて青年は口を開いた。

「家名を守ることではありません。その名に恥じない責任を果たすことです」

アルベルトは静かに頷いた。
やがて指名理由が読み上げられ、ヴァルターの承諾と家族会議による審査を経て、正式な宣誓が行われた。

「私はクロウの名を、権威としてではなく責任として受け継ぐ。守るべき者のために力を振るい、自らの意思によって、この家門の未来を担う」

その日、ヴァルターはクロウ家の正式な家督後継者となった。
しかし、彼自身もまだ知らなかった。
四年後、この家に一人の男児が生まれることを。
そして、その少年が幾度もの戦争と異界の脅威を越え、後世にまで語り継がれる存在となることを。

帝政歴327年11月25日。
レイブン・S・クロウ、誕生。
 黒鴉の年代記は、やがて彼の時代へと移りゆく。

ポイント

総合ポイント 16
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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/24〜10/30(7日間)
ブクマ 3+2(7日間)
4 2 0 10/24 10/27 10/30
評価ポイント 10+0(7日間)
11 10 9 10/24 10/27 10/30

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
10/30 3 ±0 10 ±0
10/29 3 +1 10 ±0
10/28 2 ±0 10 ±0
10/27 2 ±0 10 ±0
10/26 2 +1 10 ±0
10/25 1 ±0 10 ±0
10/24 1 ±0 10 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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