ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 1
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 1
- 平均評価
- 10.00
- 週間読者
- 157
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
みーのの 2026/09/05 公開 2026/10/30 16:50 更新
雨は、今日も降っている。
長く降り続く雨によって、日本の多くが水に沈んだ世界。
それでも人々は働き、学校へ通い、恋をして、家族と暮らしている。
テレビでは今日も「カエル天気予報」が流れていた。
札幌で暮らす十三歳の少女、莉莉(りーりー)にとっても、それはごく普通の日常だった。
学校へ行って、友達と話して、母親にからかわれて、ときどき大じじいのいる療養所へ遊びに行く。
そして莉莉には、雨を曲げたり、弱めたりする「カエル術」が使える。
本人にとっては、たいしたことではない。
雨も、水没した街も、カエル術も、生まれたときからそこにあるのだから。
けれど、八十歳の大じじいだけは違った。
八十一歳になっても忙しく動き回る妻。
百二歳になっても生きている母。
そして、ときどき自分をからかいに来る、ひ孫の莉莉。
そんな家族と暮らしながら、彼には誰にも話していない記憶があった。
この世界とは違う世界を、生きた記憶。
それでも、この世界は悪くないと思っていた。
家族がいる。
莉莉がいる。
雨くらい降っていたっていい。
だから今度こそ、余計なことはしない方がいい。
そう思っていた。
テレビの中のカエルが、見たこともないほど深い赤色に変わるまでは。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…