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山田 バルス 2026/08/13 公開 2026/08/13 18:20 更新
婚約者のポワントから、突然婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ルキュレ。
幼い頃からずっと、彼と結婚するのだと信じていた。
それなのにポワントは、別の令嬢フルカに心を奪われ、ルキュレをあっさり捨ててしまう。
最愛の人に裏切られたショックから、ルキュレは部屋に閉じこもり、「私なんて何の価値もない」と生きる気力さえ失ってしまった。
そんな彼女の前に現れたのは、幼い頃から仕えてきた護衛騎士ヴェルビー。
「お嬢様が一人で苦しまないようにすることなら、できるかもしれません」
ヴェルビーは、無理に励ますことも、忘れろと言うこともしなかった。
ただ毎朝、庭に咲く花を一輪ずつ届け、ルキュレが笑えるようになるまで、静かに寄り添い続ける。
やがてルキュレの心に、小さな変化が生まれていく。
――明日も、ヴェルビーに会いたい。
一方、フルカの父親は娘の行動に激怒。
二人を別れさせ、モンブラン伯爵家に謝罪するとともに、ポワントを元の婚約者に戻すよう申し出る。
ところが、ポワントは自分に都合のいい「復縁」だと思い込み、再びルキュレの前へ現れる。
しかし、彼がそこで見たのは、以前のように自分を待ち続ける令嬢ではなかった。
「私は、もうあなたを愛していません」
そしてルキュレが選んだのは――自分を捨てた男ではなく、どんなときも見捨てず、そっと寄り添い続けてくれた幼馴染の騎士だった。
「私でいいの?」
「あなたがいいのです」
傷ついた伯爵令嬢が、もう一度幸せを見つける。
これは、婚約破棄から始まる、優しい溺愛と逆転の恋物語。
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