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九条蓮 2026/07/31 公開 2026/09/02 07:20 更新
僕は戦えない。でも、僕が祈れば──姫騎士様は、最強だ。
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王国祈祷庁に所属する下級祈祷師、ルカ=エルネスト。
攻撃魔法も剣術も使えない彼は、祈祷の効果を数値で測る王国では『無能祈祷師』と蔑まれていた。
ある日、王太子ランドの遠征を前に勝利の神託を求められたルカは、祈りの中で騎士団壊滅の未来を見てしまう。
だが、真実を告げた彼に返ってきたのは感謝ではなく、追放宣告だった。
「戦えぬ祈祷師など、王国には不要だ。お前を追放する!」
王都を追われ、雪深い辺境で魔物に襲われたルカを救ったのは、銀髪碧眼の姫騎士・イリア=ルーヴェンハルト。
彼女は王国第三王女でありながら、呪いによって王家の神剣の力を封じられ、辺境へ追いやられた〝呪われ姫〟だった。
しかしルカだけは気づく。
彼女は弱いのではない。本来の力を、黒い呪いの鎖によって封じられているだけなのだと。
そして、ルカの祈りはイリアの中にある「民を守る」という誓いに反応する。
ルカは戦えない。
魔物を倒すことも、剣を振るうこともできない。
けれど、ルカが祈れば──姫騎士様は、誰よりも強くなる。
呪われた姫騎士は神剣を覚醒させ、辺境砦を守る最強の騎士へと成り上がっていく。
一方、ルカを追放した王国と王太子たちは、彼の祈りを失ったことで失敗を重ね始める。
今さら「戻ってこい」と言われても、もう遅い。
──僕の祈りは、僕を必要としてくれた姫騎士様のためにあるのだから。
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