ヒューマンドラマ 短編

後宮入りを迫られたので、暴君を孕ませました

熾星 2026/07/07 公開 2026/07/07 17:00 更新

あらすじ

 皇帝は私の容姿を気に入り、私を後宮に入れようとした。
 やんわり断ると、彼は私の家族を皆殺しにしたうえで、改めて私に尋ねた。
 それでも後宮入りを拒むのか、と。
 私はその場で笑いながら、彼の腕の中へ身を預けた。
 誰も知らない。
 私は千年を生きる石の妖で、生まれつき、どんな生き物にも子を宿らせる異能を持っている。
 入宮してから、私は毎日、彼に「滋養の薬湯」を飲ませた。
 彼は吐き気に苦しみ、魚や肉の匂いを嗅いだだけで顔色を変えるようになった。
 かつて人を殺すことに眉ひとつ動かさなかった暴君の腹は、日に日に丸みを帯びていく。
 やがて彼は、私が選んだ薄桃色の衣をまとい、床に膝をついて崩れ落ちた。

「月、頼む……私は産みたくない……」

 私は彼の耳元で、そっと笑った。

「陛下。もう胎の音は、ずっと私の耳に響いておりますよ」

 皇帝は私が怯えると思っていたのだろう。
 けれど私は、満面の笑みで彼の懐へ入った。
 彼は知らない。
 私は断崖の下で天地に育まれた石の妖で、生まれつき気まぐれな性分だ。
 子を宿させ、産ませる力を持っている。
 残虐で人殺しを好む皇帝に、私の子を産ませる。
 それほどふさわしい罰は、ほかにない。

ポイント

総合ポイント 510
日間ポイント 0
日間ランクイン 1
最高順位 284
評価ポイント 47693.3% ブクマ×2 346.7%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

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8.81
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ブクマと評価ポイントの推移

10/27〜11/02(7日間)
ブクマ 17+0(7日間)
18 17 16 10/27 10/30 11/02
評価ポイント 476+10(7日間)
475 470 465 10/27 10/30 11/02

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/02 17 ±0 476 ±0
11/01 17 ±0 476 ±0
10/31 17 ±0 476 ±0
10/30 17 ±0 476 ±0
10/29 17 ±0 476 +10
10/28 17 ±0 466 ±0
10/27 17 ±0 466 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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