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第七インターナショナル 2026/06/20 公開 2026/07/10 02:08 更新
俺の名は、オ・バンソク。
朝鮮人民軍特殊狙撃部隊の小隊長だった。
戦場で敵を撃ち、命令を守り、祖国と人民と将軍のために生きてきた。
そう教えられた。
そう信じていた。
だが、次に目を開けた時、俺は祖国ではない場所にいた。
そこは、蒸気と煤と魔法の灯が混じる、アルビオン連合王国。
産業革命期の英国に似た、だが魔物も魔法も存在する異世界だった。
俺の手元にあるのは、狙撃銃、拳銃、軍服、そして有限の弾薬。
敵地か。
捕虜収容所か。
実験か。
そう考えた俺が最初に見たのは、魔物に襲われる下級冒険者たちだった。
俺は魔物を撃った。
だが、本当の敵は魔物ではなかった。
この世界の冒険者は、英雄ではない。
危険な依頼を受け、装備を借金で買い、負傷すれば治療費を背負い、死ねば遺族に債務が残る。
ギルドは彼らを守る場所ではなく、契約書と帳簿で管理する場所だった。
この世界には、祖国のように人民を守る指導者はいない。ならば、何が彼らを守ればよいのか。
これは、魔王を倒す物語ではない。
勇者になる物語でもない。
銃弾が尽きる前に、俺が学ばなければならないことがある。
撃つことではなく、止めること。
命令することではなく、聞くこと。
やみくもに人民の名を叫ぶことではなく、そこにいる人々の名前を忘れないこと。
黒泥の街で、革命は一枚の名簿から始まった。
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