推理 完結・全8話

徒然なるままに戦国転生したら、吉備で戦国武将の妻やってた件

つばさこ 2025/07/25 公開 2025/08/01 17:36 更新

あらすじ

現代から戦国時代末期の吉備(現在の岡山県)へと転生した女性・沙夜(さよ)は、戦国武将・秋政の妻として暮らしていた。転生前に愛読していた『徒然草』の影響から、日々の出来事に無常を感じつつも、この時代ならではの謎に心惹かれていく。

ある夜、城下に現れた「鬼火」の噂と、謎の少年の言葉をきっかけに、沙夜は吉備に残る「鬼伝説」――特に“温羅(うら)”と呼ばれる存在の真相に迫り始める。

吉備津神社の神官との対話や、鬼ノ城で発見された異形の遺骨などから、温羅は単なる伝説上の怪異ではなく、大陸から渡ってきた異文化の民であった可能性が浮かび上がる。

しかし、その「真実」に近づこうとする沙夜たちの前に、“封じの掟”を守ろうとする謎の勢力や民間の「守人」たちが現れ始め、事件は次第に政治的・宗教的緊張を帯びていく。

やがて沙夜は、代々秋政家に伝わる記録『古鬼記』に「温羅の子は死せず――赤き目の民が今も潜む」との記述を見つける。
“鬼”は、本当に滅んだのか?
それとも、この地に“今も生きている”のか――。

■ 主な登場人物

● 沙夜(さよ)

現代から戦国時代に転生した女性。前世では徒然草を愛読し、無常観や思索的な精神を持っていた。現在は吉備の戦国武将・秋政の正妻。
知的好奇心と冷静な洞察力で、「鬼伝説」の裏に隠された真実に迫ろうとする。

● 秋政(あきまさ)

吉備を治める若き戦国武将。冷静沈着で家臣や民からの信頼も厚い。
「封じの掟」を知る立場にありながら、沙夜の探究心を黙認し、ときに助ける複雑な立場にある。

● 菊(きく)

沙夜付きの侍女。純粋で少し臆病な性格ながら、沙夜に忠誠を誓っており、どんな時も共に行動する。時に鋭い直感で物事の核心に気づく。

● 吉備津神社の老神官

温羅伝説と“封じ”の背景を知る人物。かつて温羅が単なる怪異ではなく、異郷から来た技術者であったという仮説を沙夜に示す。物腰は柔らかいが、真意は掴めない。

● 山の村に住む老婆(守人)

鬼ノ城の探索後、沙夜が再び訪ねた村の祠の前に座っていた謎の老婆。鬼の子孫について何かを知っているらしく、沙夜に警告を発する。

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