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雪ねこ柳 2026/09/21 公開 2026/11/01 17:40 更新
魔物があふれる世界。人々は怯えて暮らしていた。
ある時、国を守る『守りの樹』が生まれた。
それは、全ての人々の祈りによって、防御の魔法を生み出す守りの塔のこと。
だから人々は常に祈るのだ。
「どうか私たちをお守りください」と。
だが本当は、祈りだけでは守れないのだということを、皆知らない。
今日もまた、哀れな子羊に、誰かが囁く。
「あなたは『守りの樹』に選ばれました」
*
『第一章 王子と婚約者』
ここミュリース王国にも『守りの樹』は存在する。
この国では今、ブルノ王子が婚約者であるエリアナ公爵令嬢に婚約破棄を告げているところであった。彼は言う。彼女は王妃にふさわしくないと。彼女はそれを受け入れ、表舞台から去っていく。だが、彼女の行き先は。
『第二章 父と息子』
第三騎士団長の長男イライアスは、あまり剣が得意ではない。いつも父に叱咤される毎日を送っている。弟のユーグは、父に似て剣が得意だ。
そんな辛い日々を送る彼は、夢を見る。
『第三章 叔父と甥』
「あなたは『枝』に選ばれました」グイド様がそう告げたのは、少年ヨハン。彼は両親が他界し、妹と二人きり。伯爵家の後継者であったが、叔父に全てを奪われた。
彼は言う。「枝になることは、逃げることなのでしょうか?」
生贄になることは、禍から逃げることなのか。彼は自身に問いかける。
『第四章 姉と妹』
レオニーは父と義母と、義妹のミルドレッドの四人家族。『守りの樹』に選ばれたが、すぐに身代わりに義妹を選んだ。そこからは家族全員で生贄を押し付けあうという争いがおきる。果たして誰が生贄になるのか。
☆オムニバス形式で綴る『守りの樹』をめぐる人々の物語。(章ごとに登場人物が変わります)
※死を連想する内容となりますので、ご注意ください。
※ギャグはゼロです。
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