宇宙 連載中・全2話

折れた翼 Broken Wing

TOKI-HIROHIKO 2026/10/17 公開 2026/10/24 08:00 更新

あらすじ

 西暦2000年、10月。ミュージシャンの世賀聖人(セガ・セイジン)はライティング&サウンド・デザイナーである星野英樹と二人して、漠然とした帰郷のイメージに従って、カリフォルニアのロングビーチに始まって、アメリカ大陸を横断しながら、コンサート・ツアーを始めていた。二人のバンド名は「スペース・バッハ」という。彼らは一台のステンレス・ボディの大型モーターホームをコンサートのステージ仕様に改造して、それらの街で、幻想的な演出と神話のような楽曲とが小さな話題を作り出していた。
 フロリダ南端のキーウエストでコンサートを行った満月の夜、聖人は野良猫のように震えて、薄汚れた、高校生の年頃かと思える少女と出会う。少女はメリッサと言う名前で、どうやら迷子らしく、聖人は田舎の警察ではなく、情報の多い大都市であるマイアミまで連れ帰って警察に届けようと考える。彼女はなぜか聖人のことを「スターマン」と呼んだ。
 その夜、聖人は少女を任せられ、モーテルでは同部屋になった。コンク貝の風鈴の音が謎めいて木霊して聞こえた。そして二人は意識を混濁とさせて、計らずも性愛を交わし、男女の関係になってしまう。少女はペンダント・ヘッドの石が外れた銀製のネックレスをしていた。一方、英樹は女遊びのためにマイアミ・ビーチへと出掛けていた。
 次の日、テキサス州ヒューストンの地で彼らのコンサートを体験したという、片目のオイル・ダラー、ダグラス・キャッシュ・テイラーが、彼らの銀色の車を偶然に街中で見付ける。テイラーは聖人に、これを使って夢を叶えてくれと話して、奇跡を成すという「幸福のリボルバー」と呼ばれる古い銀色の拳銃をプレゼントした。拳銃には六発だけ銃弾が込められている。テイラーはこれによって油田を発見して、大富豪になったらしい。
 試しに聖人が空に向かって拳銃を発砲すると、空からはルビーのような、涙型をした真っ赤な宝石が落下してきた。聖人はその石を、ペンダントに付けるようにとメリッサにプレゼントする。折しもその日は、スペースシャトルの100回目の打ち上げの日だった。

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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