異世界恋愛 短編

「三月ともたない男だ。喪服を持って嫁げ」と父に言われましたので、喪服は箪笥の底へ、旦那様は百年先まで生かします――三月目の春、喪服はお父様へお返ししました

アクア 2026/09/05 公開 2026/09/05 01:44 更新

あらすじ

「三月ともたない男だ。喪服を持って嫁げ」

父はそう言って、黒い服を私の膝へ放った。寡婦料が目当てだ。

私はイルメラ、二十八歳。子爵家の長女で、王都の薬種商で八年、薬を量ってきた薬師だ。

嫁いだ夜、寝台の伯爵は言った。
「妻を娶っても、三月で寡婦にするだけだ。喪服は持ってきたか?」
「持ってまいりました。箪笥の底に入れます。喪服の出番は、百年先ですわ」

翌朝、枕元の薬を舐めた。舌が痺れる。鳥兜だ。届けたのは、家督を継ぐはずの弟。

「承知しました。では、看病いたします」

三日目、伯爵は自分で匙を持った。十日目、伯爵は窓辺まで歩いた。弟の薬は、弟の前で弟に差し出した。
ひと月目、父の手紙が来た。喪はいつだ、と。伯爵は言った。「お前が来てから、死ぬのが惜しい」

三月目の春、喪服は父へ送り返した。

「喪服でしたら、お父様へお返ししました。私が着るのは、百年先ですわ」

喪服を持たされた薬師の花嫁が、死ぬはずの夫を生かす話。

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/28〜11/03(7日間)
ブクマ 3+0(7日間)
4 3 2 10/28 10/31 11/03
評価ポイント 140+0(7日間)
141 140 139 10/28 10/31 11/03

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/03 3 ±0 140 ±0
11/02 3 ±0 140 ±0
11/01 3 ±0 140 ±0
10/31 3 ±0 140 ±0
10/30 3 ±0 140 ±0
10/29 3 ±0 140 ±0
10/28 3 ±0 140 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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