ヒューマンドラマ 連載中・全106話

おっさんとフレブル

水前寺鯉太郎 2026/06/10 公開 2026/06/15 06:13 更新

あらすじ

五十二歳のしがない経理マン・安村は、新年度の初日である四月一日の夜、二十五年連れ添った妻が残した一枚の「離婚届」と直面する。突然の破局に虚無感を抱える中、その二日後、雨の降る呉の街で彼は不条理にも段ボール箱に捨てられていたフレンチブルドッグの子犬と出会う。身勝手な理由で居場所を奪われた子犬に奇妙なシンパシーを覚えた安村は、そのふてぶてしくも肝の据わった佇まいから子犬を「ボス」と名付け、保護することを決意する。
お互いに帰るべき温もりを失った「おっさんと犬」。安村は愛車のジムニーにボスを乗せ、現実の手が届かない場所へと衝動的に走り出す。広島の呉を出発点に、中国四国や九州を巡る旅(第1部)を経て、凍りついた安村の心は少しずつ解きほぐされていった。
そして、物語は第2部へ――。
旅の始まりから2年。1歳を迎え大人の風格を漂わせる長男「ボス」の足元には、新たにやんちゃなフレブルの「エルヴィス」と、お転婆なパグの「こま」という弟妹が加わっていた。不器用なおっさんと、鼻ペチャ3兄弟。彼らは再びジムニーに荷物を詰め込み、「ひたすら東へ」と新たな放浪の旅へとアクセルを踏み込む。
広島を飛び出し、岡山、兵庫、そしてその先へ――。各地の美しい景色や美味しいご当地グルメに触れ、総重量30キロ近い命の質量をスリングに抱えて奮闘する安村。さらに、旅の様子を綴る彼のSNSには、いつしか多くのフォロワーが集まり、見知らぬ人々の温かい声や情報が、安村の孤独だった世界を優しく広げていく。
これは、人生の迷子になった一人の男と、愛おしい3匹の相棒たちが、一期一会の出会いを繰り返しながら新たな「明日」への一歩を踏み出すまでの、等身大で飾らない、哀愁と癒やしの円環ロードノベル(日記風)である。


※本作は、犬未飼育の作者が、フレンチブルドッグやパグの生態・リアルな習性、および各地の観光地・ルートについて徹底的なリサーチを重ねて執筆した、完全なる「妄想とこだわりの結晶」です。
プロットや展開は作者オリジナルですが、鼻ペチャ犬の細かな仕草やご当地の描写、文章のブラッシュアップの補助として、AIを頼れる「執筆のパートナー(壁打ち相手)」として活用しています。
フレブル・パグ愛好家の方も、旅好きの方も、安村と3匹の愉快で愛おしい珍道中を、どうぞ温かい目で見守っていただければ幸いです。

ポイント

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10/30 0 ±0 10 ±0
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