異世界恋愛 完結・全8話

側室を迎えた夜に私が泣いたのは、悲しかったからではありません

九葉(くずは) 2026/07/24 公開 2026/07/24 13:13 更新

あらすじ

涙の正体は、悲しみではなかった。

嫁いで十年。
リーゼロッテは夫に名前を呼ばれたことがない。
屋敷の帳簿、来客の席順、領民の嘆願。

すべてを一人で回し続けてきた。
誰にも頼まれず、感謝もされず。
契約書に書かれた義務は、月一度の報告書だけだった。

残りのすべては、好意だった。

ある日、夫が側室を迎える。
相談はない。
事後の通達だけが届いた。

夜、寝室でひとり、頬を涙が伝う。
けれど胸の底にあるのは安堵だった。
もう、この人のために尽くさなくていい。

翌朝から彼女は好意のすべてを止める。
屋敷を去るのではない。
いたまま、契約の義務だけを守る。

朝食の配膳が消え、席順表が消え、嘆願の返答が消える。
代わりを申し出た側室には、何ひとつできない。
夫は初めて、名前すら呼ばなかった妻の仕事を数え始める。

好意を止めた女は、まだそこにいる。
その沈黙が何を壊すのか、夫はまだ知らない。

ポイント

総合ポイント 1,196
日間ポイント 0
日間ランクイン 3
最高順位 155
評価ポイント 1,02285.5% ブクマ×2 17414.5%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
87
感想
1
レビュー
0
評価者数
132
平均評価
7.74
週間読者
192

ブクマと評価ポイントの推移

10/30〜11/05(7日間)
ブクマ 87+0(7日間)
88 87 86 10/30 11/02 11/05
評価ポイント 1,022+0(7日間)
1,023 1,022 1,021 10/30 11/02 11/05

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/05 87 ±0 1,022 ±0
11/04 87 ±0 1,022 ±0
11/03 87 ±0 1,022 ±0
11/02 87 ±0 1,022 ±0
11/01 87 ±0 1,022 ±0
10/31 87 ±0 1,022 ±0
10/30 87 ±0 1,022 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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