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ペルソナ・ノン・グラータ 2021/12/08 公開 2026/08/23 09:54 更新
その大公は、後世に“人民の君主”と呼ばれた──
平凡な人生を生き、そして不運な事故によって早世してしまった青年。
彼は異世界転生という形で来世を迎え、ハンス・エリック・フォン・ロレンス=ウェアルスという名前を持って大帝国を治める一族に生まれ変わる。何不自由ない第二の人生を謳歌し、成長後も皇帝の威光で楽々人生を送る――――はずだった。
しかし、そうは問屋が卸さない。皇帝から直々に呼び出しを受け申し付けられた内容は、なんと帝国の属国の君主となれというものだった。
人生計画を完全に狂わされた彼は嫌々ながらも帝国を出て、預かることになった国へと赴く。彼を待ち受けていたのは――はっきり言えば事故物件としか言えない小国・チザーレ公国だった。
「殿下、反乱軍が攻めてきています」
「宰相らがクーデターを計画しているとの報が」
「汚職疑惑が浮上しています」
「帝国から外交に関して圧力がかかっています」
「……全部解決しなきゃダメ?」
公国が抱える問題は多かった。農民と商人の対立を背景とした農民反乱、後継者問題、保守派貴族と改革派貴族の対立、汚職疑惑、さらには帝国勢力圏に立ち入ろうとする隣国と帝国との間の外交紛争etc……
公国の問題を解決するために奔走する彼の行動はやがて公国を越えて世界へと影響を与えていき、彼は世界史上に燦然と煌めく名君として名を馳せるようになっていく。
これは、チートなし腕っぷしなしこれといった能力なし!頼れるのは転生前に身に着けた知識と社畜根性、後は有能な部下たちだけ!な転生者が、絶対君主制が当たり前の近世欧州風異世界でただ一人良き民主主義の時代を知る人間として、そして一人の君主としてあの手この手で国家を繁栄に導き、自由と平等の理想郷を築き上げる物語。
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