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雉白書屋 2026/10/13 公開 2026/10/13 11:00 更新
地球滅亡を阻止するべく、全人類の期待を一身に背負い飛び立った宇宙船ホープ号と乗組員たち。
彼らに託された任務は、地球へ刻一刻と迫る巨大隕石を破壊して、全人類の命を救うことだった。失敗すれば、家族や友人の命はおろか、人類の歴史が終わる。そんな途方もない重圧を背負いながらも、彼らは飛び交う流星群をかいくぐり、航行し続けた。そしてついに巨大隕石への着陸に成功し、その内部深くへ爆弾を打ち込むことができたのだった。
これで地球は救われる――船内の誰もがそう確信し、安堵の息を漏らそうとした矢先、起爆装置に予期せぬ不具合が発生した。通信系統や制御回路を調べ、考え得る限りの対処を試みたものの、遠隔操作による起爆は不可能であると判明。残された手段はただ一つ。乗組員のうち誰か一人がこの隕石に残り、直接起爆装置を作動させなければならない。
このあまりに非情な事実に、船内には重苦しい沈黙が漂っていた。
いったい誰が残るというのか――。船長が改めて乗組員たちに現状を説明し終え、しばしの間が空いたあとだった。
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