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usa 2026/09/22 公開 2026/10/31 20:00 更新
宮廷魔法局本部第三室――そこは、王国でも指折りの魔術師ばかりが集められた部署である。
そんな中で、ノエル・アルヴェインは少しばかり肩身が狭い。
名門魔術師一族の生まれ。祖父は国でも名高い大魔術師。
けれど本人の魔術の腕は、宮廷魔術師としては平凡そのもの。
「祖父の七光りで入局した落ちこぼれ」
そう囁かれて三年。
ある日ノエルは、北の辺境ザーレン支部へ、退職する支部長の後任が決まるまでの臨時要員として派遣されることになった。
なにか役に立てるだろうか。
そう思っていたノエルだったが、壊れかけた結界を調べ、住民の困りごとを解決し、ときには王都の友人たちを頼りながら過ごすうち、ここでは不思議と自分にもできることがあると気づいていく。
その頃、王都では毒を盛られた令嬢の事件を皮切りに、宮廷魔法局の魔術師たちが奇妙な事件へと巻き込まれ始めていた。
そして空には、百年に一度現れるという一つの星。
災厄を告げる《凶星》。
それを退けるため、星の彼方から現れるという《星の聖女》。
誰もが御伽話だと思っていた古い伝説は、三か月後の《星降祭》へ向けて、少しずつ現実へと近づいていく。
なぜ、星は百年ごとに現れるのか。
《星の聖女》とは、いったい何者なのか。
宮廷では落ちこぼれ。
辺境では、意外と頼りになる。
平凡な宮廷魔術師と、少し変わった天才たち。
彼らが追う事件の先で、百年ぶりの星が降る。
――これは、彼らと、星の向こうからやってくる一人の『聖女』をめぐる物語。
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