ハイファンタジー 完結・全513話

未完の大魔導士――俺の近くでは何も完成しない――

勇者ヨシ君 2026/07/16 公開 2026/10/09 19:00 更新

あらすじ

間宮玲司は、何一つ終わらせられないまま死んだ。

仕事も、勉強も、恋も。
投稿していた異世界転生小説も、すべて途中で更新を止めていた。

完成させなければ、失敗作だと決まることもない。
いつか続きを書くと言っていれば、まだ可能性は残っている。

そうやって結果と責任から逃げ続けた玲司は、想い人へ送れなかったメッセージと、最後の一文がない物語を残して生涯を終えた。

異世界でレイルという少年へ転生した彼の魂から生まれたのは、固有スキル【未完】。

完成直前の物事から「最後の一工程」を奪う力だった。

小説は最後の一文だけ書けない。
母親の刺繍は最後の一針だけ結べない。
パンは何度焼いても中心だけが生焼けになる。
鍛冶師の剣は、最後の仕上げだけが終わらない。

レイルの近くでは、誰かが積み重ねた努力が決して実を結ばない。

村人たちは彼を恐れ、「仕事殺し」「終わらずの子」と呼んだ。

両親は息子を守りながらも、彼の力が生んだ損害から逃げなかった。
幼なじみのリィナだけは、レイルの間違いを叱りながら、彼自身を見捨てなかった。

レイルは他人を守るため、自分の小説を意図的に未完のまま抱える。

やがて彼は、【未完】が完成を消しているのではないと知る。

奪っているのは、物事が世界へ確定する最後の一工程。

それならば、剣撃も。
魔法も。
治癒も。
敗北も。
死さえも。

完成直前で抱え、必要な瞬間に返すことができる。

かつて何も完成させられなかった少年は、無数の未完を背負う大魔導士へ成長していく。

一方、世界を支配する神は、人間の失敗と後悔を終わらせるため、すべての人生を唯一の正しい結末へ固定しようとしていた。

誰も間違えない。
誰も失わない。
誰も選ばなくてよい、完璧な世界。

しかしレイルは知っている。

完成していないからこそ、続きを選べるものがある。
一つを終わらせるからこそ、次を始められることもある。

そして彼の隣には、なぜか前世からずっと待っていたような目で彼を見る、幼なじみの少女がいる。

前世で終わらなかった恋。
今世で始まった二人の人生。
世界を完成させようとする神。

これは、完成を恐れて逃げ続けた男が、何を終わらせ、何を未来へ残すのかを自分で決めるまでの物語。

「終わらせるのは、俺が決める」

ポイント

総合ポイント 70
日間ポイント 0
日間ランクイン [未取得]
最高順位 [未取得]
評価ポイント 4260% ブクマ×2 2840%

日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

読者の反応

ブクマ
14
感想
4
レビュー
0
評価者数
5
平均評価
8.40
週間読者
345

ブクマと評価ポイントの推移

10/26〜11/01(7日間)
ブクマ 14+0(7日間)
15 14 13 10/26 10/29 11/01
評価ポイント 42+0(7日間)
43 42 41 10/26 10/29 11/01

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/01 14 ±0 42 ±0
10/31 14 ±0 42 ±0
10/30 14 ±0 42 ±0
10/29 14 ±0 42 ±0
10/28 14 ±0 42 ±0
10/27 14 ±0 42 ±0
10/26 14 ±0 42 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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