ハイファンタジー 完結・全70話

夫は色の名前をひとつも知りませんでした。けれど私が染めた布を、一枚も手放しませんでした

ヲワ・おわり 2026/04/04 公開 2026/04/17 21:30 更新

あらすじ

イレーネは伯爵家の令嬢にして、王都でも指折りの染色師だ。

令嬢らしからぬ指先の染みも、藍瓶の発酵臭も厭わない。茜を煮出すときの工房の熱気も、布を引き上げた瞬間に現れる色の深さも、彼女にとっては何ものにも代えがたい。

ところが、政略結婚の相手は北の辺境を治める若き辺境伯クラウス。噂では「灰色の城」と呼ばれ、色のある調度も衣服もないという。

嫁いだ先は、本当に灰色だった。城壁も食器も使用人の衣も全て無彩色。——けれど城の地下蔵には、褪せた古い染め布が大量に眠っていた。

この土地にはかつて、鮮やかな染色文化があった。なぜ失われたのか、誰も教えてくれない。

イレーネは夫にひとつだけ頼んだ。

「染めることを、お許しいただけますか」

無口な夫は、短く頷いた。

——そして彼女が最初に染め上げた茜色の布を、翌朝、執務室の壁にそっと掛けていた。

忘れられた色を取り戻す染色師と、色の名前を知らない夫の物語。

ポイント

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日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。

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ブクマと評価ポイントの推移

10/28〜11/03(7日間)
ブクマ 14+0(7日間)
15 14 13 10/28 10/31 11/03
評価ポイント 66+0(7日間)
67 66 65 10/28 10/31 11/03

日別の値

新しい順・下の段は前日比
日付 ブクマ 評価P
11/03 14 ±0 66 ±0
11/02 14 ±0 66 ±0
11/01 14 ±0 66 ±0
10/31 14 ±0 66 ±0
10/30 14 ±0 66 ±0
10/29 14 ±0 66 ±0
10/28 14 ±0 66 ±0

「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。

総合ランキングの推移

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