異世界恋愛 短編

「君には模造品で十分だ」と婚約者が言うので、息を一つかけました。本物は幼馴染様の首飾りです

青空もち 2026/11/05 公開 2026/11/05 19:00 更新

あらすじ

「君には模造品で十分だ。家宝は、もっとふさわしい場所にある」
婚約の贈り物の首飾りを渡しながら、婚約者のオーギュストはそう言った。硝子工房の家に育ったセシルには、ひと目で分かった。これは硝子だ。それなのに伯爵家の人々は、「家宝は花嫁に渡された」と信じている。
春の夜会。婚約者の幼馴染コレットが、同じ意匠の首飾りを「父に作らせた写し」だと言って現れる。石を掘り出した北の家の当主が「どちらが本物か」と問うと、オーギュストは声を張った。「セシル、君がすり替えたのだな」
セシルは、二つの石に、一つずつ息をかけた。
婚約者が自分の言葉で自分を追い詰める、因果応報のざまぁ。そのあとは、石と硝子を一息で見分ける目ごと、彼女を求めてくれる人に溺愛される、ハッピーエンドです。

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