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屋津摩崎 2022/05/10 公開 2022/05/11 19:00 更新
エドウィン辺境伯には3人の息子がいた。
彼は高齢のために引退を考えており、3人の息子にエドウィン家の財産を分与する事となった。
長男アドルフには爵位と領地、次男ランドルには王都の土地の一部領地、そして三男ロッソには・・・
「山を与える」
寝耳に水の不平等な内容に抗議するが、まずは気位の高い父親が頭を深々と下げてきた。代々エドウィン家は聖地である「山」の管理を任されており、先代の大叔父が高齢のため亡くなりそれを務める人間がいなかった。それがロッソに山を託された理由であった。
そしてロッソにも断りにくい理由があった。実は婚約者に二股をかけられて、より良い条件の方に乗り換えられて酷くフラれてしまったのだ。ロッソは傷心のまま仕事をクビになり、故郷に帰ってずっと引きこもっていた。何も仕事をしていない負目があり、お人好しのロッソは父の泣き落としに屈してしまったのだ。
こうしてロッソはエドウィン領にある手付かずの大自然に一人挑む事となった。ロッソに付き従う者もなく一人寂しく現地に向かう。幼い頃に一度訪れた事のある「山」は変わらず大自然なままだったが、そこで不思議な出来事が起こる。
聖地である山頂の社で「山」の所有を主張する謎の少女コノハナと出会ったのだ。
手付かずの大自然の中で出会った謎の少女と傷心している貴族の三男、なぜか二人の不思議な同居生活が始まってしまった。
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