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田島久護 2026/08/18 公開 2026/08/29 12:46 更新
四十七歳の営業マンである太田久光は、朝の通勤途中に過労で倒れてしまう。
気が付くと、異世界の中古武具店アテナ屋を営む両親のもとへ、赤ん坊として転生していた。
何の因果か前世と同じヒサミツと名付けられる。
―久光。お前の名前の由来のように、暗闇の中で迷い続ける人を照らす光になりなさい。
前世で早くに亡くなった彼の父が教えてくれた、ヒサミツという名の由来。
それが人生の指針となり、会社の不正を見つけた時、名前の由来の通りに行動すべきだ、と考え通報した。
常務と不正に関与した者たちが逮捕された日。
連行されて行く者を見ている時、久光の横で自分の夫を呼び止める女性がいた。
正しさだけでは守れない明日もある。
売る人も、買う人も、そこで働く人も、誰か一人を犠牲にせずに済む店を作りたい。
あの日の経験から生まれた目標を、転生した世界で成し遂げたい。
この世界にも刀があり、彼の今世の祖父が名刀から取って、ヒサミツと名付けた。
縁があったからか、刀を持った時だけ剣士として覚醒する。
剣士としての能力を生かし、魔物を倒して素材を集め、安全な武器を作って販売し、店を繁盛させていくため奮闘する。
潰れかけた商売敵には、看板を捨てさせるのではなく、その看板ごと仲間に迎える。
前世の営業経験と刀の才能を武器に、幼い武具商が人と店の明日を守っていく異世界商売記。
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