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茨木野 2026/06/21 公開 2026/08/18 12:00 更新
※書籍化します!
富士見L文庫様から、11月13日発売です!予約始まってます!https://www.kadokawa.co.jp/product/322606001010/
魔王討伐の最終決戦を終えた直後、聖女セシリアは婚約者である勇者ナハトに背中から聖剣を突き立てられた。
「スキルを持たぬ欠陥品など、平和な世界には邪魔なだけだ」
そう言い捨てられ、悪女として歴史に葬られたセシリアが目を覚ますと、そこは三十年後の荒廃した魔王城だった。
確かにセシリアはスキルを持たない。しかし彼女には、規格外の魔力があった。その力でポーションを調合し、強力な魔道具を生み出し、旅を支え続けてきた——聖剣でさえ、セシリアが作り上げたものだというのに。
もう誰かのための道具にはなりたくない。
そう決意したセシリアは、荒れ果てた魔王城を自分の城にすることにした。
魔力を注いだ修繕で廃墟はみるみる甦り、やがて清潔で居心地のいい宿へと生まれ変わる。
魔力を込めたポーションは万病に効き、魔道具は城の隅々まで快適にする。さらに料理に魔力を混ぜれば、食べた者に様々な恩恵をもたらすバフ料理の完成だ。
気づけば城に迷い込んできた魔族たちは口々に言う。「ここの女将、規格外すぎる」と。
スキルなし無能と笑った者たちへの溜飲を下げながら、セシリアは今日も魔王城で魔族たちとのんびりスローライフを満喫する。
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