ローファンタジー 短編

蝶の顔

羽月楓 2026/11/04 公開 2026/11/04 20:03 更新

あらすじ

「人の顔に、蝶がとまるんです」

虹色Caféを訪れた一人の女性。

彼女の目には、誰の顔にも大きな蝶がとまって見えていた。

人の顔色ばかり気にして生きてきた女性は、表情が見えなくなったことに戸惑いながらも、次第に心が軽くなっていく。

しかし、愛する娘の顔まで見えなくなってしまった。

そんな彼女に、店主ルファが差し出したのは、虹色の硝子の芋虫がついた不思議な眼鏡だった。

眼鏡をかけると、蝶は消え、再び人々の表情が見えるようになる。

けれど、女性は気づいてしまう。

自分もまた、誰かに顔を見られているのだと。

やがて、彼女は願う。

「……私にも、蝶がいればいいのに」

美しい蝶が隠しているのは、いったい何なのか。

虹色の硝子が映し出す、奇妙で恐ろしい心理怪奇譚。

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