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ぺみ 2023/05/02 公開 2023/05/02 05:58 更新
ノート・スエードの時代。
彼らは、草原をただ歩いていた。
上質な革でできたカバンと、中に整頓された羊皮紙の束、そして、肩に担いだグランドピアノ。
「あぁ、いい風だ」
彼はそう呟いて、風にそよぐ髪をかきあげた。
彼の名は、ノニア。
音楽家であり、詩人であった。
彼には、特に秀でたところがある訳ではなかった。それどころか、絶望的に演奏が下手だった。
旅に出発した当初は、ヤジの投石で普通に死にかけることもあった。しかし、そんな彼も今や一流のピアニスト(物理)となり、多くの人に慕われる存在となっていた。
そんな彼がなぜ旅団に紛れることになったのか。それは、ある出来事がきっかけであった。
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