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斗南 2024/10/09 公開 2026/11/04 13:32 更新
今よりずっと先の未来、最終戦争を生き延びたわずかな人類はメギドという名の地底都市で暮らしていた。
そこは、かかる事態に備え密かに建造されていた巨大な地下シェルター。あらゆる機能がAIによって管理され、中央にそびえる人工知能塔が汚れた水や空気を浄化し、大規模な発電を行い、さらには疑似的な空さえも作り出す。また随所に設置された自動配給型の無人倉庫には膨大な備蓄品が保管されており、これらの恩恵により人類は平和的で安定した生活を保ち続けていた。
だがそんな日常に、またしても脅威が降り注ぐ。突如として地上から侵入してきた鬼獣と呼ばれる獰猛な変異生物が、次々に人間を補食し始めたのだ。大戦を教訓にメギドへの銃火器の持ち込みを是としなかった人類に抗う術はなく、徐々に支配領域を狭めていく。そんな人々に救いの手を差し伸べたのは、またしてもメギドであった。
都市を管理するAIは、当時の科学技術の粋を集め造られた人工知能塔の機能により、対鬼獣用人工生命体――騎士を生み出すことを決定。遺伝工学的に特殊な能力を付与された彼らの活躍によって、人類はメギド第二層の奪還に成功する。
それからおよそ一世紀、人類と鬼獣の戦線は第二層外壁を境に拮抗していた。そんな中、九十世代の騎士としてこの世に生を受けたアキツは、騎士訓練校の卒業を間近に控えていた。生まれながらに背負わされた騎士としての重い宿命。その境遇に不満を抱きつつ日々の訓練に励んでいた彼は、友人が足繁く通う孤児院である失踪事件に巻き込まれる。仲間たちと共に、草食鬼獣の生息域である森林帯へと捜索に入るアキツ。果たして彼らの運命は? いま、大きな歯車が静かに回り始める。
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