ポイント
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
読者の反応
- ブクマ
- 2
- 感想
- 0
- レビュー
- 0
- 評価者数
- 0
- 平均評価
- [未取得]
- 週間読者
- 0
ブクマと評価ポイントの推移
日別の値
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
総合ランキングの推移
順位を読み込んでいます…
七番 2026/07/24 公開 2026/10/30 23:57 更新
『シャープペンシルの芯が折れなくなる』
『机に立てた消しゴムが倒れなくなる』
『ほんの少しだけ空気が読めるようになる』
百年前、世界に突如として現れた“能力”。
人々に与えられるのは、そんな少し便利で、ほとんど役に立たない力ばかり。
そして少女達の生きる街、鹿々桜には六年に一度、二か月もの間、空が止まる異常現象『昏』が訪れる。
そんな奇妙すらも良き隣人とするこの世界で、十六歳の少女・夜明凪乃は
「どうでもいい」
を口癖に生きていた。
成績優秀。頼まれ事なら何でもこなす。
けれど自分から何かを望むことはない。
幼馴染の碧と兎に囲まれながらも、どこか一歩引いたまま日々を過ごしていた。
そんな凪乃の前に、転校生・陽戸廻琉が現れる。
彼女の能力は、
『ほんの少しだけ 思い通りになる』
偶然を引き寄せ、結果をほんの少しだけ望んだ方向へ傾ける異例の力。
おそらくはそれ以上すらも叶えてしまえる力。
けれど、ただひとつ。
「人の気持ちは思い通りにならないの。
だから、ちゃんと振り向いてもらう。
能力じゃなくて。私で、貴女を」
廻琉は出会って間もない凪乃に一目惚れを宣言する。
廻琉に振り回され、碧と兎と四人で食卓を囲み、同じ家で夜を過ごすうち、凪乃の「どうでもいい」日常は少しずつ形を変えていく。
忘れたふりをしていた家族の記憶。
誰かと過ごす楽しさ。
帰りたいと思える場所。
芽吹き始めた新たな気持ち。
やがて六年ぶりの『昏』が訪れる。
祭りに沸く黄昏の街で、四人は記憶に這い寄る異常へと巻き込まれてしまう。
哀しい思い出、忘れたくない過去。
それぞれが抱えてきた家族と過去に向き合うことになる。さらに凪乃は、十一年間ただの「事故」だと思っていた両親の死に、説明のつかない何かが隠されていることを知る。
能力。
啓示。
『昏』。
そして、この世界に散らばる数多の奇妙。
ずっと「考えても仕方ない」と目を逸らしてきた少女は、やがてそれらに自ら手を伸ばしていく。
過去を忘れるためではなく。
誰かに願うばかりでもなく。
大切になってしまった人たちと共に、自分の意志でこれからを選ぶために。
これは、黄昏の季節を生きる少女たちが長い夜の向こうで新しい朝を迎えるまでの物語。
ほんの少しだけ変わった、青春奇常譚。
日間ポイントは、なろうの18〜19時ごろの集計値です。
「全期間」は直近30日分までを表示します(リアルタイム表示では、これに現在値が加わります)。
順位を読み込んでいます…