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吉良千尋 2026/10/26 公開 2026/10/30 17:50 更新
「被験体だかなんだか知らねーけど、ガキはガキらしくいさせてやるよ」
人類を保護する城塞都市で、賭博とサボりに明け暮れる対神獣殲滅部隊・イクリプスのエリート軍人、アルマ・アークライ。
ある日、正規軍の中将から秘密裏に命じられたのは、行方をくらました十歳の少女・シノアの捜索及び保護任務だった。
アルマは文句を垂れながらも、街の肥溜め――スラム街へと向かう。
そこで目にしたのは、少女の体液によって、人間の皮膚が内側から裂け、黒い肉に成り代わり、やがて化け物――【神獣の眷属】へと変異していくという、前代未聞の凄惨な絶望だった。
少女の正体は、軍の人体実験が生み出した対神獣生物兵器【魔女】であり、被検体No.003。
世界を滅ぼしかねない呪われた少女に対し、アルマはお構い無しにただの少女として接していく。
「しょーがねーから普通の生活ってやつを教えてやるよ」
洒落た帽子を被り、初めて食べる甘さにはしゃぎ、見るありふれた街の日常に感涙し、アルマと共に普通の子供らしく笑うシノア。
しかし、二人のささやかな日常の裏で、彼女を兵器として連れ戻そうとする正規軍の冷徹な猟犬たちが、確実にタイムリミットを刻んでいた。
これは不器用な死神が、孤独な魔女に日常を与え、やがて壁の外に眠る禁忌に触れ、世界の秘密を暴いていく物語。
※そこそこグロい描写があります。
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