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高島松 2021/04/07 公開 2022/01/29 16:50 更新
日和見高校2年A組には闇がある。
絶対的なクラスカースト。
常態化した暴行、恐喝。
いじめという名の犯罪行為。
教師も親も、彼らの抱える闇を知らない。
いや、知っていて、知らないふりをしている。
それが社会の縮図だと。
歯車を潤滑に回すための必要悪だと。
誰もが己の無力に言い訳をし、弱い自分を隠すため、
目をつぶり、耳を塞ぎ、口を閉ざす。
そんな町にやって来た転校生、姉原サダク。
穏やかな微笑みと、巧みな話術で彼女はこの2年A組に難なく溶け込んでゆく。
この時は、誰も気付いていなかった。
姉原サダクの瞳には、ひと欠片の光も宿っていないことを。
そして彼女と入れ替わるように、1人の生徒が死んだ。
それが惨劇の幕上けだった。
姉原サダクは赦さない。
罪を犯した者を赦さない。
罪人を擁護した者を赦さない。
罪を黙認した者を赦さない。
少女の光の無い瞳と、穏やかな微笑みの後ろには、
無残な死体が転がっている。
これは、際限なく広がる裁きの炎に飲み込まれてゆく者たちの
悪あがきと、後悔と、絶望の物語――
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