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鹿嶋臣治 2019/11/10 公開 2019/11/30 06:00 更新
轟く爆発音と衝撃に優雅な朝食は邪魔をされ、藍染坂旭(あいぜんざか あさひ)の少し退屈で平和な日常は一変する。
突然、屋根裏部屋に現れた小さな侵略者。
「俺の名前はザジ。南の大陸にて“雄々しき太陽”の名で信仰を集める、大陸と大空の覇者たる黄金の魔竜だ」
八重歯が覗く勝気な笑み。
燃える炎の様な真紅の瞳。
太陽を閉じ込めた輝きを持つ金色の長い髪。
健康そうに日焼けした張りの良い褐色の肌。
腕を組み、胸を張り、瓦礫の山に仁王立つ、夏の太陽の様な小柄な“全裸”の少女。
「何が信仰だ馬鹿野郎! 人様の家を壊した挙句に全裸とはいい度胸だ!!」
文字通り、突然降ってきた面倒ごとに旭の日常は崩壊する。
魔竜を名乗る少女に振り回される毎日。 日を追うごとに増える悩みのタネ。
「おい旭、あそこに魔王がいるぞ。世間は狭いなぁ」
「仕事に疲れ切った顔の魔王がいる世間とか、世も末を通り越して新世界だろうが」
旭とザジの凸凹コンビが紡ぐ笑いあり、涙あり、バトルありのハートフル“ご近所”コメディ。
「旭、そのうち勇者にも会うかも知れんぞ」
「勘弁しろよ。“そのうち”で会いたかねぇよ勇者に」
何事もなく一日を過ごすことが、こんなにも尊くて大切なことだとは気付かなかった。
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